この記事では「『グラフィック・レコーディング』とはなにか」について、大まかに説明しています。
- 「グラフィック・レコーディング」「グラレコ」という言葉を初めて聞いた
- グラフィック・レコーディングがどんなものか知りたい
- グラフィック・レコーディングに興味がある
このような方には、この記事を読んでザックリとグラレコについて知っていただけると思います。
グラフィック・レコーディングとは、「絵の議事録」
私は自己紹介でよく「グラレコをしています。」と言うことがあります。グラレコを知らない人がいるとまず「グラレコってなに?」と聞かれます。
その時に私がよく使う一言がのが、
「絵の議事録」
グラレコとよく比較されるものに、プレゼンテーションや図解、インフォグラフィックなどがあります。これらは似たようなところが多く、区別があいまいなところもあります。
しかし、グラレコの特徴は「議事録であること」だと思っています。会議や講演会の内容がその場でアウトプットされるものだということです。
(この違いについては別の記事で詳しく説明します)
グラレコが役に立つのは、意見が交換される場所
グラレコは議事録なので、誰かが話した内容を描いていくことが多いです。
よくあるのはこのような場面。
- 会議や打ち合わせで…出された意見や決まったこと
- 講演会で…登壇者が話した内容
もちろんこれ以外にも使われる場面はたくさんあります。共通するのは、その場で意見や発言がどんどん出てくるということ。実は1対1や、自分との対話でも役に立ちます。
スタートはは会議室のホワイトボードだった
今でこそグラレコは絵をたくさん入れて、色もたくさん使い、イベントであれば登壇者の似顔絵を描いたりもしています。
しかし、そもそもは会議中に参加者から出た意見を書いて「見える化」したもの。なんなら、出た意見を2種類に分類して表の左右に分けて書き込むのもグラレコに入ります。
会議中の意見が視覚化(グラフィック化)できていれば、それはもうグラレコということです。
グラレコを描くのに使う道具はアナログとデジタルの2種類
グラレコの描き方は、大まかに2つに分かれます。アナログ(紙とペン)で描くか、デジタル(タブレット)で描くか、です。
アナログの場合
紙
正直、どんな紙でもできます。ただ小さいよりは大きいほうが描きやすいです。コピー用紙だと、ペンを使った場合に裏側まで染みてしまうので気を付けてください。
黒いペン
グラレコを描くときはまず、黒いペンで文字やイラストを描いていきます。
黒でなくても、茶色や紺色でもOK。薄い色は読みにくくなるので避けましょう。
色塗り用のペンなど
黒いペンのみで描いて完成にすることもできますが、色も使うとさらに表現が広がります。重要な部分を目立たせるだけでなく、絵を塗ることで雰囲気を伝えることもできます。
デジタルの場合
タブレットとタッチペン
描くときにスピードが必要なグラレコには、パソコンではなくてタブレットとタッチペンを使います。表面にペーパーライクフィルムを貼ると、ペンが滑らず紙と同じような感触で描くことができます。
アプリ
タッチペンで手書きができるアプリであれば、グラレコができます。ペイントアプリであればペンの種類が豊富なので表現が広がります。最初は高機能である必要はありません。無料のアプリを試し、慣れてから有料アプリを検討してみてください。
グラフィック・レコーディングはそんなに難しいものじゃない
グラレコは議事録ではありますが、文字だけのものと違ってパッと見てわかりやすいとよく言われます。わかりやすいですが、情報量では文字の議事録に勝てません。
それぞれの特徴によって使い分けをすることができます。
まずは気軽に描いてみることから始めてほしいと思います。